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ブラタニ
鏝志(こてじん)blog
#7 娘が同棲した件
what is 「buratani」?
左官屋社長の放浪記

このblogでは目についたモノ、気になった事柄を左官の目線で分析をしていきます。

著者紹介
合同会社鏝志 代表 谷澤 雄司 無類の音楽好き、左官を愛し左官に愛される男。 鏝志WEBサイト
座右の銘

too fast to live,too young to die

理想の住宅イメージ
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特集記事 ブラタニ

二人暮らしのイメージ

ある日、一人住まいしている長女が帰ってきて、「今度、引越ししようと思ってるんだよねー」と、娘。「へーそうなんだ」と、私。

「で、○○君と一緒に住もうと思ってるんだよねー」と、娘、、、

そう、こういうことは突然である。

私には二人子供がいて、二人とも女の子である。よく言う「お父さん嫌い」「お父さん汚い」も全く無く、

仲が良い家族と思っている。

日曜日には、家族四人で出かけていた。かなり年頃になっても続いていたので、娘たちが、無理に付き合ってくれてるのでは?と思い心配になり、

彼女達に聞いた事がある。

二人はキョトンとし、彼女達的には「日曜日は家族で出かける」は、ごくごく自然な事とのことだった。

素直に嬉しかった。

しかし時が経つにつれ「家族四人で」は、一人減り二人減りとなっていった。

最初に彼氏ができたのは、次女の方だった。お付き合いが始まって幾月過ぎた頃だったか、

「○○君が、挨拶したいって言ってるんだけどー」と、次女。

内心「遅い!」と思いながらも、快諾。彼が焼肉が好物という事もあって、焼肉屋で私と妻あわせて四人で食事をした。

誠実そうな彼、見る限り緊張した様子もなく楽しく時間を過ごした。

だが過日次女曰く、彼氏本当はかなり緊張していたらしく、いつもより、よくしゃべっていたらしい。

この「会食」の話は、すぐさま長女にも伝わり、その頃には、長女もお付き合いが始まっていたので、長女の彼氏にも、「会食」の話は伝わった。

「うわ〜それって、次は俺の番って事だよね〜」

彼氏かなりのプレッシャーだったと聞いた。長女はすぐに「会食」のセッティングを始めた。彼氏がキャンプ好きという事もあり、BBQになった。また、少しでも緊張が和らぐよう、次女と彼氏も誘い(娘二人と彼氏二人は面識があった)

合計六人での会食となった。

当日場所に着き、最初に会ったのは次女達だった。彼氏は二回目という事もあり、かなり自然な感じだった。

遠くに長女を発見、隣には彼氏。

あとで長女に聞いたのだが、彼氏は俺たちを見つけた時に、

「帰りたい・・・」と言ってたらしい。

初めましての挨拶を交わし、彼氏から手土産をもらった。ほお、手土産持ってくるタイプか、、、と思った。

(後日談だが、彼氏は会食の話を母親にしたら、何か手土産持って行くようにと言われたらしい。)

 

BBQが始まった。彼氏本当に緊張しているのが伝わる。次女や彼氏がいて本当に良かったと思った。BBQという事もあり調理する事で、彼氏の間がもつのも良かったと思う。

時間が過ぎるにつれ会話も弾み、彼氏も少しは和んだ様子だった。

楽しく時間を過ごした。

過日長女曰く彼氏はその後、街中で「黄色のジムニー(私の車)」を見る度に、なんとも言えぬ緊張をするらしい、、

「○○君と、一緒に住もうと思ってるんだよねー」

「へー、だったら結構良いところにも住めるね!」と、私。

「うん!色々物件見てるんだー」と、嬉しそうな長女。

長女が帰るのを見送りながら、

「私も聞いてなかったけど、あの子サラッと言ったわねー。でも、よく許したね?」と妻。

「え?だって一人で住んでるより安心じゃない?」と私。

「そりゃそうだけど・・・」と妻。

妻は何か言いたそうな感じがしたが、話はそこで終わった。

 

許したものの、ふつふつと沸く何かを感じる。そう、こういう事は彼氏の方から言って然るべき!そう思うのである。

実は私も妻と同棲を経ており、事後報告ではあったが妻の両親に挨拶に行っている。

「娘さんと結婚させて欲しい。そしてすぐにでも一緒に住むことを許して欲しい。」と。

座布団をはずし土下座する私に、妻の両親は当初どう思ったことやら。思い返すと少し小っ恥ずかしいのであった、、、

それは、すぐに長女に伝わった。

その日は決まり、場所は居酒屋(個室)であった。

二回目なのだが、彼氏かなり緊張している。(今回も手土産持参であった)酒が強い方では無いという事は、長女から聞いていた。

しかし、明らかにペースが早い!

相当緊張しているのだろう。たわいもない話が続き、私からキッカケ作った方が良いかな?と思った時、

彼氏グイッと飲み干して、話を始めた。

思いを告げる彼氏の言葉は、誠実に感じた。黙ってうなづきながら話を聞いた。話が終わり私は一言、

「わかった。ただ一つだけ約束して欲しい。娘が悲しむことは、しないで欲しい。」と。

彼氏は大きく頷き、はっきりと返事をした、、、

娘を持つ父親なら、誰もが一度は想像するようなバイオレンスも一切無く終わった。

同僚に、この件を話したのだが、あっさり認めた俺が意外だったようで驚いていたが、彼はタニザワさん(私の名前)の、信用を勝ち得ているんですね。」と言った。

一瞬?と思ったが、あ!そうだったのか!と閃いた。

同棲の話を告げ帰っていく娘を見送った夜、

妻が何か言いたげだったのは、こういう事だったかもしれないなあ、と。

心配は勿論あるのだ。

ただ思うのは、娘が決めた人なら大丈夫だろうという事。本人同士も、色々あるだろう。

結婚するのか?わからないし、聞こうとも思ってない。大好きな人と楽しい日々を送っているのなら、それで十分だと思うのである。

それがいつまでも、続いて欲しいと思うのである。

部屋が決まり、近況報告に娘が来た。嬉しそうに部屋の様子や、彼氏との生活ぶりを話している。不意に、おおきくなったんだなあと、しんみりした、、、帰る娘を見送りながら妻が、

「今度はいつ来るのかなあ」と言った。

少し寂しげだった。私は妻を見ず「そうだね」と返し、遠く消えていくテールランプを眺めていた。

What is important

Living is precious by itself

List of past construction

【大地】土壁空間(フジワラ化学)

敢えて「割れ壁仕上げ」にする事で土壁固有の魅力が最大限発揮される。

不揃いなひび割れ模様は、シンプルでありながら個性的な空間を演出し、バーやホテルのラウンジの様な落ち着いた趣のあるシーンにマッチする。




著者:谷澤 雄司
合同会社 鏝志(こてじん) 代表
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