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珪藻土壁(けいそうどかべ)を繊細さんにオススメしたい6つの理由 – 後編

生活のストレスとは

臭い、音、光、湿度、HSPの方が苦手な「生活の見えないストレス」の対策には珪藻土壁が最適

以前、「住宅の住み易さは何か」という記事を書きました。ある人にとってはそれは立地であったり、ある人にとってそれは間取りだったりと、分かっているようで分かっていないのが住み易さです。
一方で住宅における「臭い」、「音」、「光」、「湿度」をいかにコントロールできるかによって生活の快適さ、住み易さは変わってくるのではないでしょうか?こうした意味で住宅における珪藻土壁の役割とメリットは大きいと改めて感じています。

HSPの為の内装を考える

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生活音もストレスの原因

珪藻土壁で「生活の音」は軽減できる?

繊細さんは音に関しても敏感です。大きな音はもちろん、小さくても特定の周波数が苦手だったりします。
例えばコピー機の音などいわゆるノイズ音が苦手な方が多いようです。生活していく上でノイズキャンセリングのイヤホンなどが必需品という意見もあります。この点においては、実は珪藻土壁は吸音性があります。
これはコンクリートなど平面の壁は音を反射するのに対して、珪藻土壁は多孔質であり、音を吸収しやすい性質を持つためです。
もちろん防音ではないので生活の騒音を遮断する事はできませんが、天井など内装全体に施工できるので生活の音が気になるという方は珪藻土壁を検討してみては如何でしょうか?

部屋の臭いはストレスに

珪藻土壁で「生活の臭い」は軽減できる?

誰にとっても嫌な臭いは歓迎される物ではありません。しかし一方で臭いにおおらかな方もいれば、比較的臭いに敏感な方もいます。
嗅覚は順応しやすいので、おおらかな方は環境に慣れてしまい気にならない状況でも、敏感な方は我慢できないという事が多いにあります。
最近HSP(High Sensitive Person)の話題が色々なメディアでも取り上げられていますが、こうした繊細な方の嗅覚は実に敏感な場合が多く、生活の中で「香り疲れ」してしまう場面があります。漆喰や珪藻土壁は多孔質で形成されていて優れた脱臭性があり、繊細さんをこれら生活臭によるストレスから解放してくれるでしょう。

白色など強い光をストレスに感じる人も

珪藻土壁で「生活の光」を軽減できる?

白い壁紙と蛍光灯が全然ダメ、という方、意外と多いですね。日本の狭い住宅を考えた時に如何に広く見せるかが、かつての日本の住宅業界の課題でした、
こうした背景もあり白い壁紙と蛍光灯が広く普及していきました。まるでオフィスの様に煌々と照らされた日本の室内に驚く海外の方も多いようです。これは目の虹彩の色にも関係があるようです。
ただ一方で明るすぎる室内は目がチカチカするという方も一定数おられます。この場合、勿論メインは照明の選択になりますが、珪藻土壁を用いる事で光の反射は緩やかになります。
窓から取り込まれる日の光も時刻と共に陰影が変わりますし、間接照明などを用いれば、更に快適で素敵な空間を演出する事ができるでしょう。

湿度と湿気が生活をふかいにしている

珪藻土壁で「生活の湿度」を軽減できる?

冒頭に「暑さ指数(WBGT)」というお話をしました。住宅における快不快を分ける要素としても湿度が大変重要です。
湿度にもやはり感受性の違いがあり、おおらかな方もいれば、繊細な方もいます。一般的には

”事務所衛生基準規則 第二章 事務室の環境管理 第5条第3項(空気調和設備等の調整)事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40%以上70%以下になるように努めなければならない。”

となっているようですが、以下は2020年の東京の月別の平均湿度です。

月別 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
湿度 65% 55% 65% 66% 75% 82% 89% 76% 83% 75% 65% 61%

改めて湿度が高いですよね。7月~9月は冷房必須といっても一日中かけているのもどうかと思いますし、調湿効果のある珪藻土壁で快適に過ごしつつ、もちろん猛暑の時は冷房はかけるのですが、塗り壁なら蓄熱効果も期待できるので、夏も冬も弱めにエアコンかけるだけで快適に過ごせてエコですね。
結露も予防できるのでカビ対策になります。カビなど真菌類は悪臭の原因にもなりますし、「カビは万病の元」とも言われていますから、両方の意味でしっかり対策したい所です。お部屋は珪藻土壁でしっかり除湿、お肌はスキンケアでしっかり保湿です。

塗り壁の蓄熱は居住性が高い

珪藻土壁の「蓄熱効果」について

珪藻土壁と漆喰壁には蓄熱効果があります。これにより珪藻土壁の部屋は温度変化がゆっくりになります。
「塗り壁だと、冬暖かく夏涼しい」といわれるのは前述の調湿効果に加えてこの蓄熱効果があるからです。真夏に窓を締め切ったエアコンの利いてない部屋に入った時のモアっとする感覚は塗り壁だとあまり感じません。カラッとしていて少しひんやりとした空気感になります。
もちろん、壁自体が勝手に冷えたりする訳ではありませんからエアコンは必要ですが、繊細さんだけでなく、温度変化に弱い方、夏場に体調を崩しやすい方は珪藻土壁を検討してみては如何でしょうか。

色も生活ストレスの要因になり得る

珪藻土壁の「色合い」について

繊細さんは色にも敏感です。なので苦手な色彩があると目がチカチカしてしまうそうです。ですので同じ塗り壁でも漆喰よりは珪藻土の壁をオススメします。
漆喰は元が純白なので色粉を入れた時も発色が鮮やかですし、コテでおさえた平滑の仕上げだと光沢があります。対して珪藻土壁はオフホワイトです。色粉を入れた時にはアースカラーと言いますか、どことなく地味で落ち着いた色合いになります。
もちろん、使用している固化剤にも寄りますので一概には言えませんが、珪藻土壁の色合いは「地味かわいいカラー」に仕上げる事ができると言っても良いでしょう。

珪藻土の価格はいくら?

施工はいくら?オススメの珪藻土壁材はどれ?

一口に珪藻土の壁材と言っても各社、様々な壁素材が出ています。意匠性(デザイン)の高いものから、自然素材なものまでいろいろ種類があるので迷いますね。

メーカー名 商品名 希望小売価格 お勧めポイント
フジワラ科学 シルタッチ 2,500円/㎡~ (下地別) イメージあわせ て、素材感、色が選べる。
日本化成 NSケイソード 3,000円/㎡~(下地別) 厚を調整する事で「かき落とし」「櫛びき」の意匠が可能。
四国化成 けいそうモダンコート 3,000円/㎡~(下地別) 75色のから、好みの色が選べる
富士川建材工業 レーヴ(内装用) 3,000円/㎡~(下地別) マイナスイオン発生に特化した商品がある。
ヤブ原 ケーソーウティカ 廃版