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左官とは何か?歴史から塗り壁内装の現代を考察する

左官の歴史

元々は宮中の大工が右官と呼ばれていた事に対して、建物の仕上げを行う部門を「左官」と呼んでいた。読みは「さかん」だが地域によっては「しゃかん」と呼ぶ場合もある。

与えられた課題の図面を基に、しっくいの塗り技と石膏造形の完成度を競う。石膏造形はミリ単位の誤差も許されず、正確な切断と接合部分の美しさが評価のポイント。塗り技は意匠デザインの見栄えに加え、奥深い色合いを表現できるかどうかが試される。
(2014-02-21 朝日新聞 朝刊 名古屋 1地方)

左官とは建築物の壁塗りを仕事とする職人の事です。土やセメントなどの素材を塗ったり、砂壁や漆喰〔しっくい〕(※)仕上げなどの最終的な表面仕上げを仕事としています。※漆喰・・・消石灰にふのりや苦汁〔にがり〕などを加え、糸屑・粘土(ねんど)などを配合して練ったもので日本独特の塗壁材料です。
日本文化いろは事典

「左官」の語源に関しては当サイトのブログ記事でも紹介しています。

ブラタニ
#1 左官とマイノリティー

外壁下地(責任施工について)

外壁以外の要素も重要 こだわりと網羅性

モルタルや漆喰などの塗り壁ははひび割れする。と仰る方が今でもよくおられます。たしかに以前はクラックというひび割れ現象が多く見られました。

しかし、目覚ましい技術革新によって、現在の塗り壁は割れにくい構造に進化しました。この事によりメーカー保証による責任施工の時代が到来しました。

これまで様々な理由によって「塗り壁」が第一選択でなかった方も、その堅固性と意匠性に注目されるようになってきました。

塗り壁の意匠性について

塗り壁には様々なカラーとデザインがあります。伝統的なものから金属を使用したモダンなものまで。手仕事だから調整は無限大です。

当サイトにおける意匠性の表現については用語集で定義しています。

趣向、スタイルについて

現代は多様性の時代です。大量生産、大量消費の時代を終えて、いかに個性と向き合うかという時代。そうした背景から住まいに「塗り壁」を選択する方が増えてきました。皆さんは手仕事と既製品ではどちらがより自分らしいスタイルを実現できると思いますか?