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失敗しないカーポート選び!リクシル、三協アルミ、YKKAP?土間コンクリートを左官の視点で考察してみた。

カーポートのイメージ

愛車を守るカーポート工事で事前に整理しておきたい6つの事

今回は、車が趣味という方も、移動手段として必需品という方もカーポート工事を依頼する際に、整理しておいた方が良い事柄を整理してみました。

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法律について

まず敢えて一番つまらない話をします。といっても凄く重要な事です。前提としてカーポートとガレージでは法律が異なるという事です。 つまり建物であるか無いかで固定資産税が変わってくるという事です。詳しくいうと「 建築確認申請 」という申請が必要あり、カーポートとして認定される為の条件がいくつかあります。 「専門家に任せておけばダイジョブ」という考えの方もおられると思ますが、念のため目を通しておいた方が良い項目ですので1番最初に記載しておきます。「建築確認申請 カーポート」で検索してみて下さい。

カーポートってなぜ必要か整理する

自動車は生活の必需品だけれど、「費用が」あるいは「スペースが」がという事で悩まれる事も多いのがカーポート選びです。そこで改めてカーポートの役割について整理してみましょう。 カーポート設置のメリット 洗車回数が減ってとっても楽 塗装焼けから愛車を保護できる 紫外線と雨水によるタイヤの劣化が防げる 雨天時の乗り降りが楽 自動車にどれくらいの頻度で乗るか?自動車買い替えまでの期間はどれくらいなのか?は人それぞれなので、どんなカーポートが最適なのかはやはり悩むところですね。

カーポートの設置例

どのタイプでいくか?選択する

カーポートとして何を重視するかで選択肢は変わって来ますが、主には以下の3つに分類されるのでは無いでしょうか?
機能やデザイン性については後で記載しますが、基本的には価格とトレードオフの関係という事は事実です。

1.低価格タイプ
2.耐久性重視タイプ
3.デザイン重視タイプ

「低価格タイプ」に関してはかなり多くの種類が出ています。素材はポリカーボネート性が殆どで、耐久性にはやや難があります。価格ドットコムなどでも掲載されているので小マメに検索してみてイメージを持っておくと良いでしょう。
次に「耐久性重視タイプ」ですが、台風や積雪の多い地域では、やはり耐久性が重要となります。 ガルバリウム鋼板 の折半屋根や支柱を増やして耐久性を上げている分、価格はやや高くなります。
最後に「デザイン重視タイプ」ですが、屋根の形状もバラエティに富んでいます。支柱も車の出し入れが楽で景観も良い、後方指示タイプがあったり選ぶのが楽しくなります。

カーポートのメリットイメージ

本体価格と工事価格の目安を整理

カーポート設置の為の費用は次の表に整理してみました。

1~2台の費用目安
本体価格 15~220万円
工事費 4~8万円
加工費 1万円
ライト、照明 5万円
断熱加工 10万円
土間打ち 30万円
支柱穴工事 1万円
はね上げ式のゲート

デザイン性と機能性

次に気になるデザインと機能性について分かり易くまとめてみました。

デザイン性 シンプルで飽きの来ないタイプを
素材 アルミ製が人気
光沢 ありとなしどちらも人気
構造 できれば丈夫なトラス構造を選びたい
ゲートの形状 折り戸型、伸縮型、はね上げ型、引き戸型、シャッター型、スペースガード
雨樋(あまどい) 向きを調整できるタイプが良
オプション機能1 表札、インターホン、郵便受け
オプション機能2 扉を閉鎖してガレージの様になるタイプもある

【重要ポイント】

  • 外壁の色との組み合わせも重視しよう
  • 玄関や勝手口への導線も考慮
  • 車の乗換も想定しよう

ここが一番大事、生活面の事を考えてなくて失敗するパターン

カーポート設置に置いて失敗しがちなパターンを以下に整理してみました。

狭すぎる あまりギリギリだと使い勝手は悪くなります。一時的に物をおけるくらいのスペースはあった方がベター
車が入れにくい 向きや角度だけでなく、生活道路の往来なども考慮に入れましょう。
車の乗り換えを想定していなかった 「狭すぎる」と似ていますが、家族の増減を最初からある程度想定して設置しましょう。自転車も複数台おける余剰スペースがあると理想です。
玄関や勝手口から遠い 生活動線をあまり考えずに設置して失敗するパターンが多いです。雨や雪の日に失敗を痛感します。

あまりに広すぎるのも問題でしょうが、使い勝手をあまり考えずに設置すると「カーポート設置の失敗パターン」にはまってしまいます。目安としては車を駐車していない時などに作業スペースとして使えるくらいの余裕があると良いでしょう。

カーポートをハウスメーカーに丸投げしては駄目な理由を考察してみた。

カーポート工事はどうする?

専門家に事前相談しよう

前提としてハウスメーカーは素人です。担当が車好きであれば対応してくれるかも知れませんが、殆どの場合は良い対応は期待しない方がベターです。 カーポート工事に関わらず、一般的に外構工事は下請けに丸投げと言っても過言ではありません。基本的に住宅建築とカーポートを含む外構工事は全く別物なのですが、一般の方にはそういった認識が無いのが現状でしょう。 カーポートの提案を楽しみに待っていたら、ガッカリしたという風にならないように情報を事前に集めて整理しておいてください。

工事の依頼は直接

伝言ゲームを無くす

これはカーポートや外構工事に限らずですが、住宅の満足度をあげるには、情報をしっかり集めて整理した上で、「伝言ゲームを無くす。」これに尽きます。 上述の通りハウスメーカーは外構やカーポートは専門外なので、可能であれば評判の良い地元の左官屋さんに事前に相談にいくと良いでしょう。ただし左官屋でも土間やカーポートを取り扱っていない場合も有るので注意が必要です。

外壁との相性をツールで決めよう

カーポートの予算や機能、デザインが決まったら是非、外壁とのマッチングにも拝領してください。カーポートは設置場所によっては、パッと見て建物の外観を決定してしまうくらいのウェイトを占めています。今はカーポートのカラーバリエーションも割と豊富にありますから、外壁のデザインとマッチする様なカラーリングのカーポートを選択しましょう。

住宅のカラー配色

そこでご紹介したいのが「配色ツール」のサイトです。デザインに詳しい方はご存じだと思いますが、洗練されたデザインには一定の法則があります。配色ツールはもともとウェブデザインの現場で良く使われていますが、今回は住宅に特化した配色ツールのサイトを見つけたのでご紹介したいと思います。

こちらは海外のサイトですが、住宅の外観写真と16進数のカラーコードで構成されています。ベースカラーと差し色で3~5色で分類されていて、とても分かり易いですね。

英語が苦手という方は「グーグルクローム」で開いて、右クリックすると「翻訳」の機能があるので使ってみて下さい。

この配色ツールはカーポートや外壁だけでなく、インテリアの 意匠(デザイン) を決定する際にも参考にしたいですね

あと書き

今回は「カーポート」ついて考察してみました。 カーポートは、愛車を守るという目的がありますが、住宅の外観印象を決める大きな要因となります。屋根・外壁と並んで外観の三大要素かもしれませんね。 また、カーポートに関連する項目である、 土間打ち についても以下でまとめていますので、ぜひご確認ください。 「左官工事を田口が語る、外構工事裏話」はこちら

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