コンクリート系?樹脂系?メーカー別で石選びも楽しい洗い出しを知る。
玄関は住宅の顔と言っても過言ではありません。ところで、古くから住宅建築において、玄関部分などの高級な仕上げとして洗い出しが用いられてきました。 その施工の難しさから、旅館や一部の高級住宅のみで見られた洗い出しですが、近年は樹脂タイプ、シートタイプの洗い出しも発売されており、一般住宅の玄関に用いられるケースも増えてきました。
という事で今回は、近年再注目をされつつある、古くて新しい洗い出しの仕上げについて、左官のプロに解説して貰いました。 このブログ記事の知識が理想の住宅づくりの役に立てば幸いです。
住宅建築における綺麗な洗い出しとは何か?
和風の土間も味わいがあって素敵、玄関の洗い出しについて教えて。
左官屋にとって洗い出しは楽しみでもあるし、緊張感のある工事なんだ。それだけ洗い出しの工事は難しいという事。
そうなんだ。
材料の配合、日当たりによる乾き具合で全く仕上がりが変わってしまう。落ち着いて作業できる環境じゃないと綺麗に出来ない。 たとえば以前、真夏に 犬走り で洗い出しの工事をした時、乾きが早すぎる事が予測できたので、シートで日よけを作って工事した事があるよ。
繊細さが求められる工事なのね。
それからドライアウトというけど浮いてしまう現象も起きやすくなる。だから真夏は特にそうだけど、洗い出しに限らずだけど遮光の為にシートを使う。ゆっくり時間を掛けて工事する方が、表面の石の具合が綺麗に出るし、浮いてしまう事も防止できる。
ドライアウトかぁ。ちなみに、仕上がりの上手い下手はどこで分かるの?
洗い出しの良し悪しは一般の人からは分かりにくい、パッとみてキレイに見えるか、それから表面に石が沢山出ているかどうか、それと、立ち上がりが平滑になっている状態、尖った石が露出していないかという部分かな。
立ち上がりのチェックしてみたら良いのね。
最後に押さえ込みという工程があるけど、これでかなり良し悪しが変わる。洗い出しを綺麗に仕上げるには時間と労力がかかるという事なんだ。
そうなんだ、ところで洗い出しにもトレンドってあるの?
最近は1割くらい、砂利の後ろにネットが貼ってあるシートのタイプを使う事も増えてきた。
シートタイプ?
そうなんだ、ただシートで貼っていく以上、シート間の継ぎ目が出てしまう。こういう失敗はあるだろう。
継ぎ目ができるのは余り良くないね。
それとロットの違いにより、粒の大きさや色が違ったりする事が起きる場合がある。
メリットとデメリットがあるのね。
洗い出しシートは今後増えて来るかもしれないが、伝統的な洗い出しとは基本的には別物と考えた方が良いだろう。
分かったわ、ところで洗い出しで起きやすいトラブルはある?
良くあるのは石が取れてしまったというトラブル、原因としては押さえ込みが甘くて起きるが、これは急いで施工した場合に良く起きる。
焦らず綺麗に仕上げて欲しいわ。
それこそ、1日で1坪で丁寧にやれと昔は言われていたよ。それくらい技術的に難しいし、高級な床仕上げだ。
洗い出しって技術力が必要なのね。
だから信頼のおける左官屋にやって貰うのが良いだろう。
洗い出しはどんな場所の依頼が多いの?
玄関土間が洗い出しだと高級感が有って良い。最近はタイルが多いが。
タイルも素敵よね。
あと モルタル 仕上げも増えてきたけど、見た目、全体的な景観、耐久性が良いのは洗い出し。経年で味わいが出てくるのも洗い出しの魅力のひとつなんだ。
耐久性も重要よね。
石の粒は3分(ぶ)が良いと最近は言われている。人気がある。昔は那智石という20mmくらいの石を入れたりするけど、今は小さいものが多いね。
石の大きさや色で印象もだいぶ変わりそうね。
産地も関係ある、国産も良いモノは少なくなってきていて、輸入の安くてそこそこの石が普及してきている。
そうなんだ。
やっぱり洗い出しは手間はかかるし工期も掛かる、洗い出しシートは工期は短いけど原価が高くて結局コスト的に変わりがない。
コスト感は一緒くらいなのね。
最近だと、樹脂のタイプの洗い出しも出てきた。価格的にはどれも変わらないので、コスパという観点では耐久性の高い昔ながらの洗い出しが良いだろう。
長い目で見れば安いという事ね。
だから玄関土間のオススメとしては、昔ながら洗い出しか、タイル になるだろう。風合いとしては洗い出しが上だが、価格は高い。価格的に合わなくてタイルという選択になる事も多い。
ちなみに洗い出しの工事にはいくら位かかるの?
仕上げだけだと、畳み2枚分(1坪)で、10万円くらい見れば良いだろう。石の種類も沢山あるから選ぶのも楽しいだろう。
分かったわ、ありがとう。
この項のまとめ
・洗い出しは技術的に難しい工事。
・乾きが早いとドライアウトが起こる。
・良し悪しは、立ち上がりもチェック。
・最近はシートタイプも出てきた。
プロフィール:昭和40年創業の2代目、前職も含めタイルと左官に携わり30年以上の経験と実績。店舗工事や土間工事にも精通している。 「良い物は長持ち」がモットーで、古民家再生など街の困り事を左官の技術を使い解決に取り組んでいる。
対応エリア:名古屋市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重など一部)
対応できる工事:タイル工事、土間工事、外構工事、漆喰・珪藻土 など内外装工事
お薦めのデザイン:ウェーブ系, マーブル系
備考:趣味は山登りとフライフィッシング。自然に触れるのが好きで、最近は野菜作りにハマっています。
<プロフィール>
名古屋市南区出身、酉(とり)年、ふたご座
【好きなもの】寿司、米焼酎、フライフィッシング、ワカサギ釣り、サイクリング、都市伝説、料理
【嫌いなもの】真実を語らないマスコミ、背脂たっぷりのラーメン、嘘つき政治家、添加物たっぷりのコンビニ弁当、やたら甘いラクトアイス
【マイブーム】ルンバの世話
和風の玄関だけじゃない、人気の洗い出し仕上げについて聞いてみた。
洗い出しの事、もっと教えて。
洗い出しは古くからある技法、老舗の旅館などで客を迎え入れる立派な玄関、そんな原風景が洗い出しだろう。
落ち着いた趣のある玄関ってすてきね。
それから時が経ち、大人になって建築業界に入って改めて洗い出しを意識した、前職の頃は一般住宅向けに樹脂の洗い出しばかりだった。本格的な洗い出しを見るようになったのは左官業界に入ってからだな。
樹脂の洗い出しが、住宅では一般的なのね。
樹脂の洗い出しでなく、昔ながらの手仕事の洗い出し。これは本当に熟練が必要、石の量だとか、塗りつけるバランス、モルタルが乾くタイミングの荒い作業、これはら本当に難しい。
熟練された技術が必要なのね。
樹脂の場合は簡略化されていて良い面もあるが、それでも洗い出しに慣れていない職人だと施工が粗くて、石がポロポロ取れてきてしまう。
それは困るわね。
ちなみに、玄関以外では、料亭の縁側やお風呂、特に露天風呂とかにも洗い出しで仕上げる場合があるよ。
玄関周りの床や土間だけではないのね。
良い洗い出し、これは石の密度が均一かというのが第一のポイント、それから混ぜるモルタル、これは時期によって乾きが異なるので、白華 がでたりとか綺麗に上手くいかない場合がある。
石が均一なのが良い洗い出しなのね。
洗う工程が上手くないと石が曇ってボヤけ印象になる。本当に上手に仕上げると石の表面がピカピカと輝いて見える。こういう洗い出しが理想的だ。
石のテカり具合にも注目してみるわ。
もし、表面が曇ってしまった場合は酸で洗ったりする。ダメな洗い出しは石が疎らで表面がモヤモヤ、良い洗い出しは石が均一で表面がピカピカ。
ピカピカだと素敵ね。
樹脂の洗い出しは例えるなら「雷おこし」かな、石がお米だとすると、樹脂は蜜だ。
そうなんだ。
雷おこしのお米は蜜でコーティングされている訳だけど、お米とお米は点でくっついている構造だ。
へぇ、分かり易い例えね。
その構造体にモルタルを刷り込んで完成させる訳だけど、点で付いているお米だから強度が弱く、ポロっと取れてしまう場合がある。
そういう訳なのね。
だから、樹脂の洗い出しと昔ながらの洗い出しは全然別物。工法も違うし強度も違う。
そうなんだ。ところで、石はどんな種類がおすすめ?
迷ったらカラーは白やピンク系が良い、石のサイズは細かめがおすすめかな。
ふむふむ、白は良いかも。
昔ながらの洗い出しは、職人によってクセが出る。一方で、樹脂の方は仕上がりは画一的というのは良し悪しかな。
一長一短あるのね。
洗い出しに使用する石も色々ある、三重県の熊野も良い、京都の玉石も人気、でも今は中国産が多くなってきている。
沢山あるから選ぶのも楽しいわね。
那智黒石というのが昔から人気があるよ。
黒も素敵ね。
石の量が少なくてスカスカに成らない様に気を付けている、それから石の量が合っていても均一でないと綺麗にならない。 この2点は後からどうにも修正できないので、特に気を付けている点かな。
職人さんの技術と経験が大事ね。
黒とか茶系は料亭や旅館のような立派な印象を与えるけど、僕は小粒の白がおすすめかな。 小粒は2cm以下の石、これなら洋風も和風もいける、シチュエーションを選ばずにフィットする。
洋服の洗い出しも見てみたいわ。
洗い出し自体が汚れが目立たない仕上げではある。ただ汚れが気になるタイプだよという人は、黒や白を避けてベージュ系にすると良いだろう。
ベージュも渋くて良いわね。
昔、完全なる天然洗い出しになった事がある。金鏝仕上げの コンクリート 土間で洗い出しという依頼だったのだけれど、施工した後、夜中に予期せぬ大雨が降った。 これは絶対にやり直しだなと思い、翌朝現場に行くと雨に打たれて綺麗な表面になっていた、施主さんもこれなら良いじゃないかという事でOKが出た。そんな不思議な体験をしたよ。
ミラクルが起きたのね(笑)
それから変わったものだと、ジョリパット を使用した洗い出しもやったことがある。スポンジで洗っていくので結構大変なんだけどね。
洗い出しにも色々有るのが分かったわ、ありがとう。
この項のまとめ
・洗い出しは高級な床・土間仕上げ。
・高級旅館や高級料亭の玄関などに用いられる。
・石のテカリ具合で良し悪しが分かる。
・樹脂系の洗い出しは石が取れてしまう事がある。
・ピンクやベージュも人気。
対応エリア:岐阜県、愛知県、三重県、但し条件合えば どこでも行きます。
対応できる工事:漆喰(内装)、珪藻土,壁の補修(内装),リフォーム工事(内装),漆喰(外壁),モルタル,壁の補修(外壁),リフォーム工事(外壁),ジョリパット(外壁),大壁工法,しらす壁,そとん壁,かき落とし,洗い出し,タイル工事,一般左官工事,塗装(ペンキ),乱形石
お薦めのデザイン:コンクリート系、フラット系
備考:バンドに夢中で大学中退後もまともに就職してなかったが、 当時のメンバーに薦められて、彼の勤めていた塗装店に職人として入社。 三年経った頃、当時の取引先社長から「ウチの会社で営業してみないか?」 と誘われ転職する。 そこの会社はマンションの大規模修繕を営む会社で、 その頃に塗装工事のノウハウを叩き込まれる。 10年勤めた頃、仕事への方向性が合わなくなり退社。 次の勤め先を決めずに退社したので、一年ほど人材派遣に頼りながら生活し、 その後左官工事店に入社。そこで左官工事を学ぶ。 8年勤めた頃に残念ながら倒産し、それを機に独立し現在に至る。
<プロフィール>
愛知県江南市出身、巳(み)年、てんびん座
【好きなもの】麻婆豆腐、ハイボール、音楽:new jeans、バイクDucati:mh900e、車:landrover:defender、脚本家:宮藤官九郎、映画:役所広司 すばらしき世界
【苦手なもの】月曜日の朝、冬場の静電気、ホヤの食感、デリカシーの無い人、食券機の店
【マイブーム】中華鍋を使った料理を作る事
メーカー別で石選びも楽しい、洗い出し工事の要点について聞いてみた。
次は、洗い出しの工事について教えて。
洗い出しは乾きの管理が難しい工事なんだ、特に夏が難しい。冬は乾きがゆっくりだからタイミングが計りやすいけど、夏は乾きが早いので仕上げのタイミングで出来栄えにかなり違いが出てくる。
そうなんだ。
だから日当たりをコントロールするために、シートで日よけを作ったりする、最近は日よけネットなども使う。見える状態にしておいて乾きを制御する。
結構大変そう。
それから冬は反対に乾きが遅いので、乾かすために新聞紙を表面に貼って、セメントの粉をおいて水気をとる方法がある、業者によっては紙オムツなどの吸水材を使用する事もあるみたいだね。
色々工夫がいるのね。
洗い出しに入れる石は種類もサイズも豊富だから楽しいよ。石の種類とサイズによって下地や仕上げの工事も変わってくる
石の色とサイズで印象は結構変わりそうね。
国内メーカーだと、日本玉石のサイトをみると良い。ただし、自然石のなので全てが均一でない。同じ商品でもロットによって多少の違いが出てくる。なので、石は大目に発注しておいた方が良い。
微妙なロット差があるのね。
他には、株式会社 ヤブ原、宇部興立産業、原鉱業 株式会社なども洗い出しの石を扱っている。 石は通常の洗い出しと樹脂系に分かれるので確認しておくと良い。
洗い出しの工事はどんな部分をチェックすると良いの?
洗い出しの石が均等に入っていない、割れが入る、セメントの割合が少ない等かな。
石が取れると困るわね。
石が取れてしまう事を洗い出しが「焼き付く」と言ったりする。
そうなのね。
最近だと「洗い出しシート」というのも出てきた。これは予め石が設置された洗い出し仕上げのようなシートを貼っていく。
シートタイプもあるのね。
モルタル下地に接着剤を塗って貼っていく。コンクリートに直接の場合もある。木鏝 等で荒らしてから ノロ を出してから作業をしていく。
ノロって確か、水分を出す押さえの事ね。
そこに30センチ角くらいのシートを貼っていく、継ぎ目は分かりにくくなってはいるけど、カットして使ったりすると石が取れてしまう事がある。シートの洗い出しはカットの手間があるので、複雑な形状だと工期としては通常の洗い出しと余り変わらないケースがある。
どんな洗い出しが綺麗な洗い出しなのかしら?
セメントが少なければ少ない程良い、石が詰まっていて綺麗に見える。そんな洗い出しが理想形。
石が詰まって見えるのがカッコイイ洗い出しなのね。
そうだね。石がまばらだと美しくないし、洗い出しの意味が無い。石が密で均等に入っているのが美しい洗い出しなんだ。
角の部分はどうやって仕上げるの?
角と天場はモルタルで作る、なので先にボーダーを作る。それから下地を作っていく。 そして乾きを見ながら、水や薬品でセメントを取っていきながら石を露出していく。
なので、角の部分は洗い出しをする事はない、石が取れてしまう事になるので。
そうなのね。他にはどんなコツが有るの?
石とセメントの配合を予め決めておく事かな、例えば石2本半につきセメント1本とかで撹拌し塗っていく。 一般的には石の割合が増えると施工が難しくなると言われている。
工期はどれくらいかかるの?
1日で仕上げられるのは大体5平米くらい、玄関の中と外を仕上げるに職人2人で1日、下地作りも入れるとトータルで3日くらいかな。
洗い出しで、何かオススメの石はある?
おすすめは「磯黒」という石、これは高級住宅で使用する石。大磯よりも深い黒で人気がある。大磯はやや緑がかった黒、これも人気がある。茶系だと南部石かな。
石によっても施工方法は変わってくるの?
濃い色の石は拭き残しが目立つので丁寧に洗う。サンポールのような酸性の洗剤で洗っていく。昔はオガクズで洗って、翌日にオガクズで磨いた。細かな汚れも取れて綺麗になる。今はオガクズが手軽に手に入らないからやってないけど。
洗い出しの工事について分かったわ、ありがとう。
この項のまとめ
"・洗い出し工事は日当たりをコントロールして行う。
・洗い出しは石の種類が豊富なのも魅力。
・石はコンクリート系なのか、樹脂系なのかで分かれる。
・黒が人気だが施工の丁寧さが問われる。
対応エリア:名古屋市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重、静岡など一部)
対応できる工事:内装工事、外壁工事、漆喰、珪藻土、タイル、洗い出し、かき落とし
お薦めのデザイン:コンクリート系, フラット系, スタッコ系
備考:毎朝6時半に職人を見送ってから現場に向かいます。休日は家族で買い物するのが楽しみです。
プロフィール
愛知県名古屋市天白区出身、丑(うし)年、おひつじ座
【好きなもの】手羽先、ビール、モルタル仕事、ドライブ、釣り、温泉、DIY
【苦手なもの】納豆、スポーツ、SNS、初対面なのに馴れ馴れしい人、コミニケーションの取れない人
【マイブーム】ルアーフィシング
洗い出しのセルフメンテナンスについて左官のプロに聞いてみた。
次は洗い出しのセルフメンテナンスについて教えて。
汚れきたらデッキブラシで水洗いが基本かな。
基本は水洗いでゴシゴシね。
白華している場合は酸性のクリーニング材で洗う場合もある。
白い変色の場合は対応が異なるのね。
その場合は広い面積を一気にするのでなく、目立たない小さな面積で試してながらやっていくと良い。
少しずつ慎重にやるわ。
樹脂系の場合は樹脂を塗っていくメンテナンス法もあるよ、ローラーで塗っていくのでDIYも可能だけど、不安なら左官者に依頼すると良い。
上から塗っていくのね、私にも出来るかしら?
メンテナンスについては気になったら直ぐ対応する、すぐに相談する。これが基本。時間を置くと対応が難しくなる。
わかったわ。
樹脂系は3年くらいを目安に表面の状態を確認すると良い。剥がれてなくても上から塗ると綺麗で長持ちするので良いだろう。
綺麗だと気持ち良いものね。
器用な方ならDIYも良いだろう。面積が広いと大変かも知れないけど。
腰が痛くなりそう。ちなみに生田さんは洗い出しは好き?
見る分には綺麗で良いが施工する場合、特に広い面積を薬品を使って洗い出しするのは結構難易度が高い。だからいつも緊張するよ。洗い出す際の薬品の有無と広さで無理が無いか工事を依頼する際に業者に確認した方が良いだろう。
わかったわ、ありがとう。
この項のまとめ
・汚れたらブラシでゴシゴシ水洗いする。
・樹脂系の場合は樹脂を上塗りする場合がある。
・樹脂系は3年おき位にメンテすると綺麗に保てる。
対応できる工事:漆喰、珪藻土、レンガ工事、タイル工事、ブロック工事、土間打ち、一般左官工事
お薦めのデザイン:オレンジピール系、ウェーブ系、コンクリート系、フラット系
備考:高校卒業後自動車部品工場勤務や飲食店勤務、トラック運転手など紆余曲折を経て25歳で父親の経営する生田左官に入社。(2010年) 色々な経験を糧に職人としての技術だけでなく一人一人に寄り添う工事を心掛けています。
<プロフィール>
愛知県碧南市出身、丑(うし)年、ふたご座
【好きなもの】ラーメン、コカ・コーラ、アメカジ衣料全般、漫画:トークサバイバー(Netflix)、経年変化で輝くアイテム(デニムや革製品)、家族の笑顔
【苦手なもの】意味もなく高圧的な人、費用効果の薄いもの(自分の中で)、予期せぬ悪天候、爬虫類、スープのぬるい麺料理
【マイブーム】オープンカーで愛犬や娘とのドライブ
洗い出しの補修工事について左官のプロに聞いてみた。
洗い出しの補修工事について教えて。
洗い出しはコンクリートと自然石というシンプルで頑丈な構成だけれども、時には経年で浮いたり、剥がれたりする場合はある。また経年で変色する事もある。そういった場合には補修工事が必要になる。
補修工事を依頼する場合はどんな点に気を付けたら良いの?
補修工事の場合、色が合わない前提だという事を伝えて了承して貰っている。
色の経年変化は仕方ないわね。
それから洗い出しにも「樹脂系」と「セメント、コンクリート系」に分かれている。
そうなんだ。
これら2つは全然別物、とくに樹脂系は色合わせは不可能だ。
どちらを選ぶかで変わってくるのね。
セメント、コンクリート系の補修は石の色が合えば同じ風合いには補修できるけど、やはり完全に同じ色にはならない。
石の色で印象って変わって来るかも。
どの石を使うかは職人に相談した方が良い。
他にはどんな補修が有るの?
洗い出しの石が取れてしまう場合もある。その時は取れた石は取っておいて再設置する場合もあるから、保管しておいた方が良い。
部分補修でなく玄関リフォームみたいな場合はどうやっているの?
洗い出しの上からもう一度洗い出しを掛ける場合もあるが、数センチ床が上がってしまう。それが許容できるかは玄関やサッシなどの高さによる。
物件のつくりによって対応が変わってくるのね。
床を上げられない場合は、洗い出しの石をなるべく削ってから、モルタル仕上げをしていく場合がある。ただし、この場合も多少は床が上がってしまう。
新築の際にリフォーム時のイメージも付けておくと良いかも。
まあ、洗い出しは自然素材だし強度も高いので、全面補修するようなケースは限られてくるとは思うけど。
工事の相談は誰にすれば良いかしら?
建てた工務店に補修依頼するか、近所に左官屋があれば相談する物良いだろう。
全面リフォームする場合は何がおすすめ?
モルタル仕上げにすると良いだろう。洗い出しとだいぶ印象が変わって良いだろう。
間宮さんは洗い出しの床・土間は好き?
洗い出しは、やはり見た目が圧倒的にカッコイイ。高級感がすごくあるし、和風の素晴らしい床になる。ただ、施工するとなると左官屋の実力がモロに出るので、依頼する際は慎重に業者を選んだ方が良い。
どんな洗い出しがおすすめ?
昔ながらのモルタル・コンクリート系の洗い出しも良いけど、実は樹脂系の洗い出しはピカピカで綺麗なので結構オススメしている。
分かったわ、ありがとう。
この項のまとめ
・洗い出しは自然素材でとても丈夫。
・洗い出しのコンクリート系か、樹脂系かで対応が変わる。
・石が取れてしまったら、再設置する事もある。
・リフォーム工事は床の高さが上がってしまう。
対応エリア:高浜市、碧南市、半田市、西尾市など愛知県内全域、その他(岐阜、三重など一部)
対応できる工事:漆喰、珪藻土、モルタル外壁、内装工事、外構工事、屋根工事
お薦めのデザイン:コンクリート系, スタッコ系などシンプルなデザイン。
備考:某自動車ディーラーの営業職を経て、2000年に株式会社川幸に入社。以降は新築、リフォーム、補修などの内外装工事に携わり2020年に独立。左官だけでなく屋根など住宅工事全般の多岐に渡る業種に精通する。週末、子供を連れて近所に釣りに行くのが趣味。
プロフィール:
愛知県高浜市、子(ね)年、さそり座
【好きなもの】カニ、ハイボール、釣り、野球観戦、かわぐちかいじの漫画、魚捌き系youtube動画、地元の祭りに参加すること
【苦手なもの】脂ののった刺身、酢豚のパイナップル、ラッキョウ、猫、筆ペン
【マイブーム】土曜日の夜にラーメンを食べに行く
この記事のまとめ
如何でしたでしょうか?かつて、高級な床仕上げとして重宝された洗い出しですが、近年は様々な商品が発売されてバリエーションが増えたので、一般住宅の建築の際も床・土間に色んな選択肢が増えました。
しかし、バリエーションが増えた分、それぞれの特徴や注意点も異なるので、より正しい情報収集が求められる様になったのではないでしょうか?このブログが素敵な住宅づくりの参考になりましたら幸いです。
それでは最後までご購読頂きましてありがとうございました。